電子音楽用語辞典 い行
イコライザー
直訳では等化器または等化回路となります。代表的な物としては、フラットな特性をあえて壊すことによって、楽器音などの音質加工に利用するものが挙げられます。一般的に馴染みの有るものです。
もう一つは周波数の平坦化を意図するものがあります。カセットなどのアナログ系テープの録音・再生カーブ(RIAAとかNABカーブと呼ばれます)の補正をするため固定された周波数特性を作り出し、フラットな特性を得られるよう設計されたものです。これはEQ(EQUALIZER)つまり、「等しくする物」という意味の通り、等化を目的としています。プリエンファシス(レコーディング機器を通過する前の信号に特定の周波数特性を持たせること)、ディエンファシス(レコーディング機器通過後の信号を元の周波数に戻す、または近付けること)と呼ばれるものも含めて周波数の平坦化を意図しています。「電子楽器のお勉強室」7、「エフェクターの基礎知識2 イコライザー」参照
イジェクト
直訳では追い出す、追放する意味になりますが、オーディーオなどではCDやMDなどを取り出す為の操作ボタンやスイッチに使われる表示語です。
位相(フェーズ)
周期運動の中での位置の事を言います。周期運動が始ってからの全体を通しての位置として考える場合と、1周期の内部でのみ考える場合があります。「電子楽器のお勉強室」9、「エフェクターの基礎知識4 その他のエフェクター」参照
位相差
2つ以上の周期運動の位相の違いを指します。「電子楽器のお勉強室」9、「エフェクターの基礎知識4 その他のエフェクター」参照
インシュレーター
アイソレーター、またはショック・アブソーバーとも言います。振動を伝えないようにする為の音響絶縁物のことです。代表的な物は、グランド・ピアノの足の下に置く丸い物、また最近また流通しはじめたレコード・プレーヤーの下に置く物などがあります。
インダクタンス
コイルに流す電流を変化させると、変化の早さに比例して、変化を妨げようとする方向の電圧がコイルの両端に生じます。この時の電流の変化の早さと電流の大きさ比の事を言います。単位はヘンリーで表し、記号はLを使う事が多いようです。一般的にはあまり馴染みのない用語です。
インピーダンス
電子、電気回路に加えられた電圧、電流も関係を示す抵抗、容量、インダクタンスを総合した回路全体の性質を表す値のことです。単位は抵抗と同じオーム(Ω)で表します。
インピーダンス特性
電子楽器類、オーディオでは、出力端子から見たインピーダンスの大きさの周波数特性の事を言います。